深夜徘徊女子きさだ

負女子は続くよどこまでも。ほぼドキュメンタリー。ときどきフィクション。

コンプレックスのかたまり

甥を連れて公園に行ったら、

6人の子供らに囲われ、

およそ2時間に及ぶ鬼役をさせられました、

何の苦行でしょうか

 

で、おなじみ、きさだです。

 

会社の転勤の関係でいろいろな土地に住ませてもらっていたのですが。

転勤するたびに辛いこと、私の中では次の二つ、とにかく毎回二つでした。

①美容院

②歯科医院

を見つけること。

家か会社の近くのところで適当に済ませればいいじゃんとなりそうですが、

コンプレックスの塊である自分にとっては大問題なのです。

 

美容室と言えば、今やホットペッパービューティーの独壇場ですが。

毎回転勤するたびに「アットホーム」、「落ち着ける」などを

サイト内の検索窓に連打連打連打。

そういう雰囲気の特集タイトルを見つけたらすかさずクリック。

探しまくって「ここだ!」と狙いを定めて来店します。

 

しかしですね、たいていが何か違うのですね。

期待しすぎるからかもしれませんが。

何回も失敗を重ねるにつれて、何が気に食わないのか分析してみました。

 

・過度のコミュ障なのであまり話しかけてきてほしくない。

・雑誌や本など読み物をたくさん置いてくれているところがいい。

・頭がでかいので恥ずかしい、かなりのコンプレックスを持っている。

 一般的に美容師さんは美男美女ばかりで、キラキラしてる人たちばかりの

 美容院に入店するだけでもストレス。

→ぽっちゃりor太り気味でナチュラル系の優しそうな、

 それでいて似合わせが得意だったり、割と困難な頭の形の人でも、

 髪質の人でも、ある程度対応してくださる美容師さん(きさだの分際で

 要求項目が多すぎるのはご愛嬌)

・居眠りできる

 

などなど出てまいりました。間が持たないのが嫌なのか、

沈黙を埋めるように質問攻めにされるのがたいそう怖くて怖くて

たまりませんでした。こちらとしては黙って雑誌を見ているだけで

十分なのでもはや苦痛でしかない瞬間も多々あり。

責任者が美容師さんを評価する項目の一つに「お客さんとの会話」

があるのかもしれません。そういう事情ならば美容師さんも気の毒です。

 

上記項目のような美容院あるのかよという感じですが、

あるんですね、見つけました。全項目揃っている美容院。

ホットペッパービューティーを具に見るという

極めて人海戦術的で時間のかかる方法により、です。泣

遠くに転勤してからも2ヶ月〜3ヶ月に1回、

旅行がてら前任県を訪れます。なかなかないので、通います。

 

歯科医院も同様です。歯医者口コミサイトなどいろいろありますけれども。

同じ「よかった」という評価でも、人により様々です。

末期の虫歯治療の腕がいい、子供の予防歯科にいい、先生の人柄がいい、

院内が新しく綺麗でいい、いろいろな「よかった」がごちゃ混ぜで

探すのがつらい。

 

歯並びに自信のない自分にとっては歯茎周りに強く予防が得意な

歯医者さんだけを知りたい、けれどすぐには出てこない。

何度もドブ板検索しまして得られたものは、

歯茎周りに強い歯医者さんは、「県名 歯周病」で検索するとよいということ。

そこからさらに、

歯周病学会認定医かどうか

②院長スタッフ紹介のページで

 先生の経歴をじっくり読む

→歯周関連の実践経験がどれぐらいあるのかなどなど

→個人的には私立出身の先生よりも国立大歯学部出身の先生がおすすめです。

 (調子乗んなよきさだと思われそうですが、

 これは矢沢永吉さんも言っていた。たぶん。)

③歯石取りの手法や歯磨きなどについても詳細な記載がある。

かどうかを確認すれば、ハズレることはなさそうだという結論に至りました。

 

また前置きが長くなりましたが、

普通の人にとってはなんでもないことが、

コンプレックスの塊な人間にとっては

一大事・一苦労ということを訴えたかったのです。

 

そして、一大事・一苦労な分、

本当に気に入ったら、納得したら、信頼したら

何度でも通うし、転勤しても通い続けるのではないかと

妄想しています。やっと、やっとチミを見つけた〜〜!という感じです。

 

普通の人だと、

「同じようなところは他にもあるし、他のところも試してみたい」

などの理由でロイヤリティを保つのは少々難しいのかもしれません。

 

反面、コンプレックスの塊な人は一度信頼したら

多少のミスがあっても離れにくかったり、通い続けてくれる気がします。

もちろん、そうではない方もおられると思いますが。

 

お客さんが来たら、どうして当店を選んでくださったのかを

詳しく聞くのもよいのかもしれません。

「なんとなくホットペッパービューティーで見つけて」

「とりあえず友達に勧められたから」

などのぼんやりした理由のお客様よりは

「パーマなら絶対ここって聞いてきたので。

直毛すぎてどこの美容院にいってもすぐとれちゃってたんです。」

「抜歯しないでできるだけ歯を残したかったんです、ここなら残せるかなと

思って」などなどの具体的な理由で選んできてくれたお客さんにこそ

未来のロイヤリティ高め顧客になりうる種がいっぱい蒔かれてそうです。

当店をどこで見つけましたか?知りましたか?という質問はよくされますけれども。

 

そんなこんなでコンプレックマーケティングなどあったりするのかなあと

思って調べてみましたらば出てきました。

コンプレックス系メディア「ハゲラボ」など複数メディアを運営する

ゴロー株式会社さんです。

www.wantedly.com

 

コンプレックスな塊の人の味方です。

ハゲラボというネーミングに少しばかり恐れおののきます。笑

自分がもしハゲで悩んでいる人だったとしたら、

「ハゲの嗜み」ぐらいのソフトな感じが嬉しいです。

他のメディアも何があるのか気になりましたが、見つけられず、無念。

 

中の人を拝見しました。

コンプレックス系メディアを運営するぐらいだから、、、と

仲間がいるかも!と半ば期待しつつ紹介ページを開きますと

 

みなさん美男美女。

キラキラしていてまぶしかった。

仲間なぞ、いるはずがなかった。

期待を抱いた数秒前の自分のみぞおちにパンチしてやりたい。

 

コンプレックスの辛さや悩み、どうにかしたさなどについては、

当事者だったり自分自身それについて悩んでいる人のほうが

よりリアルに、共感できるものを作れそうと思っていました。

こんなに素敵な方々にコンプレックスなんて

あるのかなあと思ったりもしたけれど。

人間には目に見えるコンプレックスだけではなく、

目には見えないコンプレックスもあるからなあと。

 

ただ、ガチのハゲ・デブ・チビ・顔でか・ブサイク・ブス

などなど目に見えるコンプレックスを持っていそうな

人がいてもいいのかもしれないです。(顔でか・ブス枠での応募を検討中)

そうじゃない人でもある程度の想定はできると思う。

けれど目に見えるコンプレックスの辛さは

その本人にしかわからない部分も多そうだからです。

インタビューや取材では語りたくないことや、

なんとなく語られなかったこともありそうな。

 

余談ですがDAIGOさんが「ビッグフェイスくん」という絵本をだしましたね。

そのニュースを聞いた時は「やめろ、殺す気か」と恨みそうになりましたが、

あらすじなどを読んでみるとほんわかとしたいい絵本そうです。

甥もビッグフェイス君なので

クリスマスプレゼントに贈ってみようかと思います。

 

 

おわり